Steam売り上げの見方
どうも、ちゅみです。
かなり前ですが、Steamをよく売れる!見てみて(スクショ)のようなツイートを見かけました。
確かに、売り上げがいいと思いますが、見方が間違っていて、実際の売り上げがそこまでないと、ツイッター元の方が気づいていないらしい。
そして今日、確認したらSteamの売り上げ報告に、Gross Steam Salesのほかにも、Net Steam Salesというのを追加されております。
とりあえず、2015年からSteamリリースしてみて、ある程度売り上げの計算の仕方がわかったので、こちらで少しお話したいと思います。
一番売り上げがわかる報告書:毎月の報告書
Reportタブにあるものですね。基本その月の20日~27日当たりに、前の月の分の報告が上がります。
これが一番詳細で、よくわかると思いますが、いまだに開発者フォーラム見ると、わからない方もいるようなので、簡単に説明します。
まず、確認したい月の売り上げをクリックすると、こういう項目が出てきます。
Product (Id#)=ゲームタイトルとID。Community Market Game Feeは、トレーディングカードから発生した売り上げのことです。
Gross Average Price=国によって、作品の値段がバラバラなので、その「平均値段」になります。
Gross Unit Sold=売り上げ数
Chargebacks/Returns=払い戻しされた数
Net Units Sold=実際売れた数
Gross Steam Sales=Steamがの売り上げ金額
VAT/Sales Tax Colleceted=消費税、それぞれの国の決まりで、支払うことになる消費税
Net Steam Sales=実際Steam側が頂く金額。これはよく勘違いされますが、この金額は、まだSteamのシェア分が含まれているので、実際開発者が頂く金額ではありません。
Revenue Share
Total=開発者がもらうシェア分。つまりNet Steam Sales x 70%のことです。
US Share=開発者がもらうシェア分の中で、米国から発生した分です。
じゃ、この「Total」が実際開発者が頂く分、という考えもあるのですが、ここは国によって違います。
実際開発者が頂く分は、その開発者の国と米国のトレード契約によって決まります。日本の場合、米国との契約でWithholding Taxが0%なので、Total=開発者のシェア分になりますが、
私の国の場合Withholding Taxが10%なので、実際頂く分はTotal -10% x (US Share)になります。
ちなみに、Withholding Tax のフォーム(W-8 BEN)を記入しなければ、自動的に30%になります。その際は、いただく分がTotal - 30% x (US Share)になります。
各タイトルの売り上げ確認ページ
多くの方が勘違いされているのはこれですね。
Lifetime Sales (リリース時からの合計売り上げ) というのはあるのですが、以前は「Gross」の売り上げを表示するだけで(払い戻す、または消費税などが含まれていない)で、今日確認したらGrossの他にも「Net」というのが表示されるようになりました。
ただしこれは「開発者が頂く金額」というわけじゃありません。
さっきも話したように、こちらは、まだSteam側のシェア分が含まれております。
Gross=払い戻し、各国の消費税などがまだ含まれていません。
Net=Steamのシェア分+開発者のシェア分+(あれば、開発者の国と米国のWithholding Tax(所得税)の契約によっての%)
つまり、日本の場合、実際頂く金額がこの2行目の Lifetime Steam revenue (net) x 70%ですね。
以前Grossしか表示されなかったときは、私の場合、実際頂いた分はGross x 61~62%ぐらいでしたが、Netが表示されたので、これでもっとはっきりわかるはずです。
このように話すと、「実際頂くお金って、すごく少ないんじゃ?」と心配の方もいると思いますますが、そうですね……開発者それぞれって感じです。
現状はインディーズ開発者に思わしくないであることは変わりませんが……。
ではでは。
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